40歳 女性 家族の想いがギュッと詰まった温かいお葬式

私の母親は4人兄弟で、とても仲が良く、母親の弟であるおじさんは、ムード-メーカー的存在で、毎年兄弟家族が集まる正月では、そのおじさんが会を盛り上げてくれました。

面白くて、やさしくて、私もおじさんが大好きでした。

そのおじさんが悪性リンパ腫になり、2か月ほどで帰らぬ人となってしまいました。


おじさん家族は仲良しで、いつも笑いの絶えない家でした。


葬式の時は、私より年下の長男が喪主を務めましたが、ありきたりなあいさつではなく、父親の闘病の様子や、家族と最後どのようにお別れしたのかなど、父親への想いがいっぱい詰まった素敵なあいさつでした。

久しぶりに会って、ああ立派になったなと胸に来るものがありました。


よく、結婚式などで新郎新婦のいろいろな写真をボードに貼って、飾るなんてことがあるかと思いますが、
おじさん家族は、このお葬式で写真を飾りました。

あまりこのようなことはないと思いますが、
おじさんが結婚した時の兄弟たちも一緒に写った写真、子供たち3人がおじさんに絡みついて笑っている写真、奥さんと旅行に行った時の写真、子供たちが大きくなって、娘が結婚した時の家族写真など、おじさんの今までの様子がわかる素敵な写真でした。

この写真を見たとき、おじさんへの家族の気持ちがすごく伝わってきて、亡くなって悲しいんだけれど、温かい気持ちになれる、家族の想いがギュッとつまったお葬式になりました。


入院して状態が悪くなるにつれ、おじさんは、「兄弟たちに自分が苦しんでいる様子を見せたくない。

自分が笑っているときの顔を覚えていてほしい。

」と言っていたそうです。


家族が作った写真立てには、おじさんの笑った顔がいっぱいありました。

家族は、おじさんの想いを受けとって、このようなことをしたのだと思いました。


けして不謹慎ではなく、こうゆうのっていいなと思いました。

家族の仲の良さや、おじさんの人柄の良さがすごく伝わって、誰にでもできることではないと思います。


私もいつか亡くなった時、こんな風に家族に見送ってもらえたり、見送る立場になった時、こんな風に見送れるような家族を作っていきたいと思いました。

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