68歳男性 母の通夜・葬儀の供花の並べ順にクレームを付けた親族

68歳の年金生活者です。

2年余り前に母が亡くなり、葬儀を営みました。

葬儀社の積み立て会員になっていた事もあり、突然の死でしたが、バタバタする事無く準備を進める事が出来ました。


そして祭壇もしつらえられ、連絡した親族等が通夜に向けて集まり始めました。

関西では、最近は香典を受け取らない葬儀が増えており、母の葬儀も香典を辞退しました。


それもあって、参列する親族の多くは供花を供えて下さいました。

供花が沢山供えられると、その並べる順番に気を遣います。

子供や孫を除く他の親族の供花は、母と血縁関係の濃い順番で、同じ親等の場合には年齢が高い順に並べました。


そろそろ参列者も揃い、通夜向けて多くの方が着席を始めた頃に、母の実家を継いでいる私の従兄弟の長男から並べ順位にクレームが入りました。


母は10人兄弟の末っ子で、しかも94歳で他界したため、兄弟夫婦はすべて他界しており、私の従兄弟に当たる人でも85歳を過ぎて、すでに他界している人も多数居られ、順位としては80歳代の私の従兄弟2人に次いで、そのクレームを付けた従兄弟の長男の順番としていました。


そのクレームの主旨は、母の出身である本家を守っているのは自分であり、やはりトップに持ってくれるべきと言うものでした。


そんな供花の順番にクレームを付ける親族など、他には考えられないので、クレームを押さえてしめやかに通夜を営めるように順番をトップとして収めました。


私よりも若い60歳前後なのに、そんな事に拘りを持っている事に少し驚きました。

私達親族の多くは都会で生活していて、そうした事に対する拘りは非常に薄れていますが、やはり田舎の人にはまだまだそうした想いが残っているのだと感じました。


彼の考え方が正しいのか、私の考え方が正しいのかは分かりませんが、その並び順を見れば、私がどの様な順番にしているかは分かったはずです。


私は少々気まずい想いを抱きましたが、黙って順番を変え、他の人に嫌な思いをさせない様に配慮しました。

そんな嫌な気分は何年経っても、通夜葬儀の時の思い出として心に残るものです。

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