今年で50歳になる会社員の男性です。「お葬式で印象に残ったエピソード」と言うことで、今回は最近の事例を記載します。昨年の夏でした。旧友のお父さまが亡くなられて、地元の農協会館の葬儀場でお通夜があり、出席しました。旧友のお父さまとは、高校時代や大学時代に何度か一緒に飲食したこともあり、その頃から、あまり外観は変わらなかったので、いつまでも若いなぁと思っていましたが、大腸がんを患っていたらしく、発症してから1年ぐらいで亡くなってしまいました。お悔やみ申し上げます。さて、今回は、その旧友のお父さまの通夜において、お葬式自体は、葬儀屋の指示に従って、通例通りに厳かに行われていました。その中で、特に印象に残った場面がありました。それは、孫からの最期の言葉でした。孫は、旧友の娘さんが二人いて、中学2年生になるお姉ちゃんが、お爺さんへの最期の言葉を読み上げていました。私も、その旧友の娘さんたちと、たまたま同じ年の息子が二人いるので、非常に共感するものでした。内容は、主に、おじちゃんとの思い出でした。塾やお稽古ごとの送り迎えや一緒に行った色々な行事や食事会の話など、聞いていると、危うく私も号泣しそうで、涙をこらえていました。そして、最後に一言、「おじいちゃん、もう少し一緒に居て欲しかったよ。」これで、締めくくられました。もう私は、我慢出来ず、恥ずかしながら、号泣しました。友人たちも驚いていましたが、後で、感動しやすいお前らしいなと言われてしまいました。私の場合、まだまだ私の父は健在なので、中学3年と1年になる息子達も、まだまだおじいちゃんにお世話になると思いますし、まだまだ頑張ってもらわないと困ってしまうのが実状です。でも、実際のところは、いつ亡くなるのかなんて、誰にも分かりません。ただ、はっきりわかったのは、いつも同じ敷地内で一緒に暮らしているお爺ちゃんと孫の絆は、本当に深いものなんだと痛感したお葬式でした。あまりに感動したので、これは使えるなと不謹慎ながら、うちも孫からの最期の言葉を言わせようと思ってしまいました。私と旧友の友達や旧友の知り合いや親類の方々も居たのに、思わず、号泣してしまった自分が恥ずかしくて、我慢すれば良かったと後悔しています。お葬式で、孫からの一言や親友からの一言などで、ついつい感動してしまって、思わず号泣しそうになったら、耳をふさいで、ウルフルズとか、こち亀などの元気のある歌でも思い出しながら、他の全然違うことを考えたりして、とにかく、気をそらして、号泣しない様に気を付けてください。あまりその場の雰囲気に入り込まないこと。恥ずかしいですからね。恥ずかしいのは、私だけで十分です。
49歳男、旧友のお父さんのお通夜で号泣の巻
