人形の光をみた瞬間から、私にだけ頭痛が始まりました。

本当の実話体験です。

今から15年ほど前、広島県の野呂山という山の頂上に、大学の先輩Aと、同級生のBと、夜景を見に行ったときの話です。野呂山の頂上は、車のライトを切ると、明かり一つない真っ暗闇で、夜景がとても綺麗に見えるのです。私達は、真っ暗な闇の中で、将来の話や、恋愛の話をしていました。

すると、シートを倒して横になっていた先輩Aが急に飛び起き、「前を見ろ!変な光がある!」と叫びました。
前述しましたが、野呂山頂上は、明かり一つない場所のはずなのです。しかし、先輩が指差す方向を見ると、確かに人形の光がありました。それをみた瞬間から、私にだけ頭痛が始まりました。

唖然としていると、同級生Bが「本当だ…火の玉が3つある…」と言いました。
そうすると、Aが「何言っているんだ!大きな火の玉が一つだけじゃないか!」と言いました。私は「私は人形の光に見えます!」と言うと、『全員が違う状態のものが見えている』ということで、これはただの異常事態ではないということになり、車で頂上から逃げ出しました。
山を降りる際に、頭痛がすーっと消えていくのが不思議でした。

そうして、帰宅して一息ついていたら、先輩から携帯電話に着信があり。
「うちの母は浄土真宗の家系なんだけど、帰った瞬間にどこに行ってきた!と怒鳴られたよ。どうやら、自殺者の霊と遭遇したらしい。お前は一番はっきりと頭痛や発光する光を見たんだから、気をつけろよ」
と言われました。

幸か不幸か、その後、なにも起きることはありませんでした。心霊体験らしきものも、その一度だけでした。
ですが、世の中には実際にこういったことがあるんだな、と思い、それからは夜中に市街に出かけることを私達はやめました。