まるで生きている様に声をかけられたのは、青天の霹靂でした。

実家の母が2年前に亡くなったのですが、本当に私の事を愛してくれて私の事を自分の宝の様に考えてくれた無償の愛でした。
その母が亡くなって、2、3ヶ月目でしょうか?
しばらく泣いていましたが、泣き疲れて夜、いつのまにか寝てしまう事が多くありました。

そんなある日、寝ていた時に、夜明け前に、「真由美!」という母のハッキリした声が聞こえました。

本当に、生きている時の様にしっかりとした声でした。

私は、ビックリしたのと同時に、あまりにもその現実味に一種の怖さを感じました。

それで、友人に紹介されてある霊能者の所に行ってきました。

その霊能者が言うには、「お母さんが、今まであなたの事を心配して思ってずっとそばにいたのですよ。
でも、あちらの世界に行かなければいけないので、別れを言いに来たんですよ。
」と教えてくれました。

自分にとっては、たとえ自分の母であっても、既に亡くなっているのに、まるで生きている様に声をかけられたのは、青天の霹靂でした。
私の母に対する強い思いはあるものの、既に霊となった人間が声をかけるということは、怖いものです。

霊能者の話の様に現世からあの世に行くまでには、人は亡くなった後、しばらく時間がかかるそうです。

そして、いざあの世に行くとなると、親しかった人にお別れを言いに来るそうです。

怖い体験でしたが、実母が別れを言いに来てくれるほど、私の事をやはり思っていてくれたのだと思うと、なにか、ホロリとまた涙が出てきました。

私が母の声を聞いたのが、これが最後です。