葬儀終了後、一緒にいた妹が、「仏壇の前におじいちゃんがいた」と

私が小学校高学年ごろの出来事です。
 母方祖父が亡くなったとの連絡が夜に入り、母、父が祖父のもとに行きました。夜遅かったため、私と妹は翌日向かうことになりました。妹や同居の父方祖父母はすでに眠っており、私は一人リビングで過ごしていました。
 母方祖父が亡くなったとのことでしたが、私自身身近で死を経験したことがなく、悲しさはありましたが、何となく実感が持てないような感覚や、あまり意識しすぎると怖くなりそうで、あまり考えないようにして、テレビを見ながら過ごしていました。
 そんな中、ふとキッチンのほうに目をやると、白いもやのような影のようなものが、ふわっと動いたように見えました。見間違いかと思い目を凝らしてみましたが、それ以上は何もみえませんでした。その時は特にそれ以上気にすることなく、その後普通に寝て、翌日祖父のもとに行き、通夜、葬儀まで母方実家のほうで過ごしました。
 そして葬儀が始まったときのことです。葬儀は母の実家で行ったため、たまたま仏壇のほうを見ていたのですが、ふと、祖父が亡くなったとの連絡があった夜の不思議なもやのことを思い出しました。実際に同じようなものが見えたわけではありませんが、なんだか、そこに祖父の気配があるような、そんな感覚がしました。もちろん、すぐそばに棺に入った祖父がいたので、当然といえば当然なのかもしれませんが、仏壇の前が何となく気になっていたのです。
 すると葬儀終了後、一緒にいた妹が、「仏壇の前におじいちゃんがいた」と母や私に話してくれました。妹いわく、半透明のおじいちゃんが仏壇の前に座っていたとのことでした。それを聞き、私も亡くなった夜の出来事や、さっき感じていた不思議な感覚を伝えました。それに対し母は、「おじいちゃんが最後のお別れを言いに来たのかもしれないね」と言ってくれました。私たち姉妹は、祖父からすると末娘の孫で、一番小さい孫にあたります。私の記憶の中では、病気で倒れてからの祖父の姿のほうが記憶にたくさん残っていたのですが、きっとそれまではかわいがってもらえていたんだろうなと思います。普段幽霊とか心霊番組は怖さしかなかったのですが、この時には怖さはなく、最後に私たちの前に現れてくれたんだと、なんだか温かい気持ちになったのを覚えています。