友達がふざけ半分で部屋にある掛け軸を「お札貼ってあったりして」とめくりました。

北海道に友達と旅行に行った時の話です。

その旅館は森の中にあって古い雰囲気でした。「なんだか幽霊が出そうだね」と友達と話しながら予約していた部屋まで行きました。そこで友達がふざけ半分で部屋にある掛け軸を「お札貼ってあったりして」とめくりました。

そうしたところ、本当にお札が貼ってあったのでそれまでふざけていた私たちでしたが、言い知れぬ怖さを感じました。

その夜、お風呂も入って寝ようとしていたところ廊下から鈴のような音が聞こえてきました。とても気になる音だったので廊下に出て確かめてみたのですが誰もいないし、鈴の音は一切聞こえてきません。

「何だったんだろう」と話しながら寝ようとするとまた鈴の音が聞こえてきます。もう一度廊下に出てみたのですが、やはり音はしません。

「恐いし気にしないで寝よう」という結論に達した私たちでしたが次はひそひそと誰かが話している声が聞こえます。でも隣の部屋の話し声が聞こえてきているとも思えないし、廊下にも誰も居ません。

結局鈴の音も話し声の出どころも分からないまま朝になりました。掛け軸のお札を見つけなければただ不思議な体験で終わったのだと思いますが、見つけてしまったばかりに怖いという思いがありました。

旅行中、その不思議な部屋の写真を何枚か撮っておいたのですが、その中の1枚に白くて丸いオーブらしきものが無数に映っていました。

ちょっと怖い気もするのですが、捨てるわけにもいかずその写真は未だにアルバムの中にしまってあります。