ラジオから大きな音で「おらは死んじまっただ~おらは死んじまっただ~天国いっただ~」

親戚のおじさんが亡くなった時の話です。お通夜の晩、葬儀場に故人の家族と数人で宿泊していました。生前ラジオを良く聴いていたそうで、ずっと使用していたラジオを飾っていました。すると、いつの間にかラジオのスイッチが入っていて放送が流れていました。誰かお父さんに聞かせるためにスイッチ入れてくれたんだねと故人の娘が言いましたが、そこに泊まっている誰も入れてないと言うんです。みんな一瞬黙り込んで、もしかしてという雰囲気になりました。ラジオ聴きたかったんだねぇと親戚の一人が言い、驚いて苦笑いはしたけれど不思議と怖いとは思いませんでした。他の親戚も故人を思い出してしんみりしていたように思います。
 翌日のお葬式、最後に故人にお花を入れて最後のお別れの時、もう1回ラジオを聴かせてあげたいと家族がラジオのスイッチを入れた時です。ラジオから大きな音で「おらは死んじまっただ~おらは死んじまっただ~天国いっただ~」と妙にのんきな古い歌が流れ始めました。えっ!?と非常に微妙な空気になり、ワンフレーズ流れた後に、ラジオのスイッチが切られました。その後は何事もなく故人を皆で見送りましたが、式が終わったあと他の親戚と何でまたあんな絶妙なタイミングであの歌が…と話しましたが、もちろん家族が狙ったはずもなく、たまたま付けたラジオ放送で流れていたようです。そんなピッタリのタイミングで流れる事ある?と皆首をかしげていましたが、のちに法事で集まった時には陽気なおじさんだったからそんな事したのかもしれないねと笑い話のようになりました。
 不思議な出来事があったお葬式で霊っているのかもしれないなと思いましたが、親しくしていた人だと思うと不思議と怖くはないものなんだなと思います。出来すぎていて、自分でも作り話のように思えてしまうんですが、本当の話です。