山で何者かが返事をしてきた不思議な出来事

大学生の時に登山部に入って、色んな山に挑戦をしてきました。その中でも素晴らしい景色を見ることができたり、珍しい植物を見たなど思い出は沢山あります。ほとんどが良い思い出ですが、その中に1つだけ今もあれは何だったんだろうと不思議に感じる思い出を持っています。それは先輩に誘われて、九州にある山に登ったときのことです。先輩がお世話になった人が、その山で遭難をしたまま行方不明になったということで、墓参りをかねて登山をするというので付き合うことにしました。大学のOBだったその人は、行方不明になっており、捜索隊が探しても見つからないまま10年ほどがたっていると知りました。一度も会ったことがない人ですが、同じ大学のOBだと聞くと親近感がわきますし、先輩から話をきくとみんなに愛される人柄だということがわかりました。先輩が地上から持ち込んだお花と、その人が好きだったというお酒を撒いている間に、自分も山を散策しようと反対側に行きました。素晴らしい絶景が広がっていて、さらに周囲には誰もいなかったので、思わず「ヤッホー」と叫んでしまいました。子供っぽいことは知っていますが、それも言わずにはいられないほどの開放感に感じたからです。そうしたら少し間をおいて、向こうから「ヤッホー」という声が聞こえてきます。自分の声が反響しているのに、少し違ったように感じましたが勘違いだろうと納得をしました。下山をすることになり、先輩に思わず声を出してしまうくらいの景色だったと話をしていると、先輩は不思議そうな顔をします。そこで細かく説明をすると、その声は自分のものではないだろうというので尋ねると、この山は活火山だということもあり声を吸収してしまうので響くことはないということでした。しかし声が聞こえたほうには人もいないので、それでは返事を返してきたのは一体誰だったんだろうという疑問がわいてきます。その後も行方不明のOBはいまだ見つからず、もしかしたら彼が返事をして見つけて欲しいといっているのではないかと考えることがあります。