ついてきた、霊の女性

高校のとき、修学旅行へ行った時の話です。クラス全員で晩ご飯の前に、外でレクリエーションをする時間があったのですが、そのとき、数名が体調不良を訴えました。体調不良を訴えていた生徒の中には、乱れた髪の女性がじっと自分たちの方を見つめていたと言っていたり、耳元で何かブツブツ呟かれたが、振り返ると誰もいなかったと言ったようなことを言っている子もいました。体調が良くない生徒は休ませ、レクリエーションを終えた私たちは、晩ご飯のため宿泊していたホテルの食堂へ向かいました。自称、霊感のあると言っていた生徒のひとりは、女性の霊が私たちの後をついてきていると話していましたが、私には何も見えなかったので、体調不良になった子もいたことだし、神経質になっているのかなと、あまり気にしませんでした。食堂につき、席へと座ると、ふと、食堂の隅に髪の長い女性が立っているのに気がつきました。そのときは、ホテルの従業員さんだろうと思っていたのですが、他の従業員が忙しなく動いている中、その女性はビクとも動きません。だんだんと気持ちが悪くなってきた私は、近くの友人に、あの人なんだろうね、と尋ねました。しかし友人は、あの人って?と不思議そうにしています。なんと、友人にはその女性が見えていなかったのです。私たちの会話をきっかけに、他の生徒も、口々に見える、見えないと言い始め、パニックになりました。そんな中、青ざめていた霊感のある生徒が言ったのです。ついてきた霊の女性だと…。そして女性は、私たちがパニックを起こしている間に、いつの間にか消えていました。