体育館の照明

私が中学3年生の時の話です。
当時、私は剣道を習っており、近くの中学校の体育館を借りて、練習をしていました。

練習は月曜と木曜の夜、行われていて、キャプテンだった私と副キャプテンの友人が練習の日に、職員室で鍵を借ります。
そして練習終了後、剣道の先生と私と副キャプテンで、戸締まりと消灯の確認をして、翌朝、鍵を職員室に返すというシステムになっていました。

そんなある日、練習の次の日、鍵を返しに職員室に行くと、先生から叱られました。
先生が言うには、体育館の照明が全て点いていたらしいのです。

しかし、前日、私は先生と副キャプテンの3人で、戸締まりと消灯の確認をしていました。
それに照明が全て点いていたら、いくらなんでも気が付きます。

私はいまいち、納得できないまま、先生に謝りました。

次の練習日、その事を剣道の先生に伝えると、烈火のごとく怒りました。
先生も消灯の確認はしていたので、これは人為的なミスではなく機械的なトラブルのはずだと断言しました。

先生はすぐに中学校の担当の先生のところに行き、私たちの身の潔白を訴えました。
剣道の先生のプレッシャーが凄かったのか、担当の先生は業者を呼んで、機械のチェックをすることを約束しました。

その後、何事もなく剣道の練習が始まりましたが、やはりトラブルが起きました。
いつも以上に念入りに戸締まりと消灯を確認し、鍵をかけて、自転車を取りに駐輪場に向かいました。
妙な予感がした私たちが同時に振り返ると、消したはずの照明が全て点灯しています。

私たち3人は、めちゃくちゃビビりました。
しかし、大人であり、剣道五段の先生が勇気を振り絞って、体育館に戻り、扉を開けました。
しかし、体育館の中には誰もいません。

恐ろしさのあまり、少しおかしくなった先生が剣道の気合いの声を張り上げながら、スウィッチの所まで走っていき、一気に消した後、もはや気合いではなく、悲鳴をあげながら、出口に殺到しました。

10分ほどで待って、点く気配がないのを確信して、私たちは家に帰りました。

翌日、学校の先生に事情を話しましたが、先生は首を捻るばかりで納得してくれませんでした。

その後の業者による確認の結果、機械の異常は認められず、私たちのうっかりミスとして片付けられました。

今でも剣道の先生や副キャプテンと会うと、この不可解な出来事の話で、盛り上がります。
全く霊感のない私ですが、唯一の心霊体験っぽい出来事です。