あの女性は一体誰だったのか

その不思議な体験は私が19歳のときのことでした。

1年浪人中の私は看護の専門学校への入学を目指し毎日予備校へ通っていました。

しかし少しやる気がなくなっていたとこもあり他の周りの生徒たちよりも学力が上がらず、半ば諦めていました。

そんな悶々とした毎日を過ごしていたある日の夜。

寝ていると半分夢のなかではありましたが足元に何か重さを感じ、頭の片隅で「あれ?」と感じました。

その何かはゆっくりと私の身体に掛布団をまるでラッピングするかのように足から這い上がってきて、私は「まずい!」と思いそれを振り払おうと身体を動かそうとしましたが、そのときはもう遅く完全に金縛り状態になっていました。

過去にも何度か金縛りにあっていたので感覚としてわかりました。

そしてその何かが上半身に覆いかぶさってきたとき、私の手に物凄く冷たいものが触りました。

その時は怖くて目を開けることはできませんでしたがどうやら人の手のようでした。

ここまでくると怖すぎて逆に腹が立ち、「あっち行け!早く消えろ!」と呂律が回らないながらも叫んでいました。

それでもどんどんと這い上がってきてとうとう耳の後ろにまで気配を感じたとき、「大丈夫。

」という女に人の声が耳元ではっきりと聞こえました。

その瞬間背筋が凍り付きましたが勇気を出してそっと薄目を開けると、髪の長い痩せた女性が見えました。

不思議なことにその姿を見た瞬間からあれほど恐怖に凍り付いていた気持ちがホカホカと温かくなりました。

そのことがあってから程なく、専門学校の受験がありました。

私はもうほぼ諦めて全く違う進路を考えていたのですが、まさかの合格。

もしかしたらあのときの女性が何か関係しているのかなと思います。

この話を私と同じく不思議な体験が多い幼馴染に話したところ、私のご先祖か守護霊が不安になっている私を案じて現れたのでは?と言ってくれました。

真実はわかりませんが、もしそうならとても有難く嬉しいことだと思います。

ただ、もう少し怖くない方法でお願いしたいですね(笑)